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ねこてん。



愛猫・こげちゃんが、虹の橋のたもとへ旅立ってから、今日でひと月になります。

ちゃたがいてくれるものの、何をしても、こげを思い出してしまう日々。
それも、後悔を伴う思い出ばかりで、我ながら情けない気持ちでいっぱいです。

こげがいなくて、つまらない。
ちゃたとこげと、ダブルでいてくれるから、可愛さもいとしさも二乗、三乗になっていた。
あのふかふかの毛並みをなでられないことが、とってもとっても、寂しい。


ペットロスのコミュなどをのぞいてみると、ある獣医さんが、
「ペットを失った飼い主は、楽しかったことや嬉しかったことを封印して、つらいことばかりを思い出す、一種の健忘のような状態になります」と書かれていました。

なるほど・・。

最後のほうでは、こげにかわいそうなことをした、という気持ちばかりで、こげがいてくれて幸せだったことを、すっかり忘れてしまっていました。

人間というのはどうして、楽しかったことよりもつらかったことの記憶の方が鮮明に残るんでしょうね。
(人によるのかもしれませんが・・)



こげたんは今、どのあたりにいるのかなあ。
人間は四十九日であの世へ行くとか言われているけど、動物の場合は煩悩などがないから、もっと早く旅立つ、とも言われているらしいです。




・・・などど、ぐだぐだとしているうちに、とんでもない事が起こりました。
あの、大地震。

わたしの住んでいる地域では、被害という被害はほとんどなく、水道とガスが3~4日ほどストップしたけれど、家族に怪我などもありませんでした。

でもニュースから次々に流れてくる、悲惨な光景・・・。
水道が出なくて困るなんて、確かに困るけれどそれよりも、家族を亡くしたり、家がなくなってしまったり、もっともっと大変なことが起こってしまいました。

更に、いまだ続く余震と、そして原発の恐怖。

危険の最前線で頑張って下さっている方々。
被災者の方たちのために、寝る間も惜しんで懸命に務めている方々。


でも、わたしには、なにができるだろう?




こげがいなくなってから、1カ月。

最初の2週間は何もする気が起きず、ただ、ぼーっとしてた。
地震の後。
お水を汲みに行ったり、食糧を調達したり、親戚と連絡を取ったり、4~5日ばたばたして一段落すると。

・・・なにかしなくちゃ、という気持ちばかり焦る。


ボランティアとか寄付とか、できることはあるんだろうけど限りもあって。

結局、今すぐにできることったら、いつもしている「作ること」しかないんです。


・・・で、粘土をこねてました。

ねこてん。_f0231617_1813069.jpg



こんなん、なりました。


ちびまねきに、羽根が生えて・・・ねこの天使です。

羽根が難しかった;
これはまだ、下地の段階。

これからやすりかけて、下塗りして、着色していきます。
1匹目は、こげの柄にしようと決めています。

こげは虹の橋のたもとにいるけれど、天使にもなってるかもと思って。
(四十九日とか、天使とか、いろんな宗教観が混じっちゃってます;)

地震の少し前から作りはじめてはいたのですが、地震のあと、続けて何匹も作っています。


前脚は、祈りのかたち。


こげがいま、幸せだといいな。
ねこたちがみんな、幸せになれるといいな。


地震の後、気付くと、毎晩こげを思って泣いていたのに、泣かなくなっていました。
(まだ時々、涙が出るときもありますが、ショック療法みたいなものでしょか)


ちゃたがまだ、そばにいてくれる。
こげがいなくなって寂しいからか、地震が怖いからか、最近べったり甘えちゃんです。


こげたんは、雨降り地区から出られたかな・・・。




今回の地震で、亡くなられた方々と動物たちに、心からのお悔やみを。
そして、今がんばっている、すべての人と動物たちに、エールを。

一日でも早く、みんなが安心して暮らせる日がやってきますように。

by bunakoubou | 2011-03-24 22:30 | 作品